風の教室
〜野の花・山の花でおなじみの広山流です〜
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春の兆しに・・・
木五倍子(きぶし)  雨水を過ぎ、暖かな日が続いて、文字通りの草木が芽生え始める春の一日、ぽかぽか陽気に誘われて、九州の最西南端に位置する長崎の野母崎に、群生する日本水仙を見たくて、ふるさとを近くに持つ若い友人と出かけました。
さすがに暖かな長崎は気温も高く、すでに水仙の花の姿はなく、広大な水仙の丘は一面の緑に覆われていました。
 穏やかな海には、直ぐ近くに、過去の戦争で軍艦と間違えられて爆撃されたという「軍艦島」が浮かんでいました。炭鉱の島として賑わったという島は、今は廃坑によって無人の島であるということでした。まさに軍艦のような形の島は、荒廃したビルのようなコンクリートの建物が見えていて痛ましくさえあり、過去の残骸を晒して無残でした。何も聞こえない海に、子供たちの歓声が見えた気がして・・・・

 薮椿の原生林があるというので近くの山に入ると、椿の可憐な小さい紅い花が点在する中に、早くも春の花木が浅黄色の芽を吹いていて、およそ、ひと月は早い春がありました。黄色い苞が集まって下がる「キブシ」は、群生の様相を呈してそこここに下がり、温暖な気候に恵まれて、まさにたけなわでした。
  異国情緒豊かな長崎は、折りしもランタンフェスティバルが行われており、中国の旧正月ということで、小さな中華街は、原色のランタンに灯りがともり、人であふれていました。
 
 様々な幻想のなかで、春が来て春が逝きます。
| shu-ka | - | 22:31 | - | - |
アドレス変更のお知らせ
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| shu-ka | - | 01:07 | - | - |
小寒などでなく・・・・
水浴び  明日は小寒、月は半分にかけはじめています。
寒さは半端でなく、日本海側に位置し海に面した街は、40年ぶりという大雪をもたらした朝鮮半島から吹き降ろす風にもさらされて、明日は一番の寒さがやってくるという。東京とは10度もの気温の差があるあした、九州は、ひっくるめて暖かいと思っている友の、かかってきた電話に言い残してしまったのを後悔するほどの寒さに身構えながら、たぶん、美術館には行けないであろうことに、いささかの悔しさを覚えるのである。  

 年が明け、何ごとも変わらないままの日常に、大騒ぎをして新しがる電波が流れる。静かな空間を享受するために、クラシックコンサートなどに聞き入っていると、窓の外でパシャパシャと水音がする。あわてて窓の外を見ると、庭のつくばいにたくさんの雀が集まって水浴びをしている。
小一時間前に蹲を洗い、しばらくの間水を流していたので小鳥たちがやってきたのである。2羽のメジロが率先して飛び込んでいる。あわててカメラを取りに居間に戻ってとって返し、障子の影からカメラを構えた。周りを取り囲んで雀たちが順番を待っている。待ちきれずに足を踏み外す雀もいる。みんな仲良くひとしきり水浴びをすると、周りの椿やつつじの枝のうえで毛づくろいをはじめた。最後にヒヨドリがやってきて、蹲はほとんど水がなくなっていた。

 暖かさはこれまで、小鳥たちも水浴びどころではない寒さに震えなければならない。やがて、小正月が来て大寒を迎え、本格的な寒さに見舞われる。  冬芽が少しだけ脹らんで、それでも春はやってくるのである。
| shu-ka | - | 00:28 | - | - |
古都に思いを・・・・
先斗町今朝の寒さは格別で、さすがに暦どおりの大雪、思わず身震いをするほどでしたが、日中は暖かい陽射しに恵まれて空気が澄んだ一日でした。

 京の初冬に、病に伏す友人を訪ねて、久々に新幹線に乗りました。
秋のシーズンの終わりは、それでも人ごみを掻き分けなければならない状況で、相変わらずの古都の喧騒にうんざりしながら、心穏やかならぬ思いを抱いて洛北を訪ね、痩身の旧友の髪を撫で、かって晩鐘を聞き、鼓の音に耳を傾けながら温め合った友愛を思い、不覚にもあふれる涙にくれながらの僅かな時を刻んでまいりました。

 忘れなければならない時間の流れを胸にたたんで、かって歩きなれた露地を、傷心の訪問を気遣って同行してくれた若い友と歩いてきました。
夕刻を迎える露地は、料理人が行き交い、お姐さんとすれ違う場所に変わり始めていました。

 高瀬川の紅葉古都を流れる高瀬川は、晩秋の彩を濃くして穏やかな空気に包まれています。
 新旧のたたずまいが違和感なく在るのが妙に似合って、時が流れていきます。
桜の鮮やかな紅葉が川のあちこちに小さな堰を作って、夜にはすっかり姿を変えるはずの風景が心に残りました。

 昔日に心を寄せて、古きを訪ねて集う精神のありようを考えながら、無機質な空間に暮らす日常とは一体何なのでしょうか。
| shu-ka | - | 23:05 | - | - |
美の競演
黄葉と紅葉

 今年の山の色づきは、秋の始まりから徐々に色が褪せていって、際立った美しさに乏しいということを聞いています。実際、秋も終わり近くからこのことを感じながら山奥に出かけてみると、全体にオレンジ色の木々の姿が目立っていました。
少し褪せた色も、柔らかいオレンジのグラデーションで静かな雰囲気が漂っていて、山里のたたずまいを静謐にしています。
 そんなことを感じながら奥に進むと、伊勢神宮の流れをくむ猪野神社という静かな神社があって、そのふもとの川沿いに見事な大銀杏があり、その滴るような黄色が目を奪うのですが、寒暖の空気に晒されてあっという間に散ってしまいました。その散る寸前に出合って、モミジとの色の競演を見ることができました。

もう今は、川の流れの中に黄色い堰が出来ています。
秋の終わりは、冷たい風を運んできて、様相を一変してしまいます。

立待月

 色の競演の残像を残したまま車に揺られて夜に入り、帰路の海沿いを歩きながらふと右を見ると、クリスマスツリーの形に輝くタワーの横にまん丸の月が浮かんでいました。
立待月の美しい月が、早い雲の流れに見え隠れしながらタワーの右から左に流れて、夜の賑やかな灯りと一体化していました。
 海岸沿いの道は河口の終わりでもあって、たくさんの人の散歩道でもあり、歩きながら携帯電話で美しい競演を撮っています。

 美しい夜の、美しい光の中を歩いて癒されていくのを感じていました。
| shu-ka | - | 00:48 | - | - |
何かが舞い降りて・・・・
大宰府天満宮先日、友人と九州国立博物館に行きました。その途上、大宰府天満宮に参拝してまいりました。大切なお願い事が重なって「病平癒」のお守りを二ついただいてまいりました。京都に住む親友が病んでいることを家族から知らされ、そして、いまひとつは、重篤な病を抱えて再度の手術に臨む弟のために。

 先月の終わり近く、里山の山中で出遭った山鳥は、きっと亡き母に違いないとの確証を抱いたのが、この日が母の命日であったことを思い出して、きっと二人の病が回復することを願っての参拝でした。
いつもたくさんの参拝客でにぎわう天満宮はこの日も賑やかで、秋の終わりの紅葉もまだ残り、静かな華やぎの中にありました。そして、東京の病院で大きな手術を受けた弟は、驚くほどの回復振りだということで、京都の友人は、この連休に退院が決まり、娘の家で静養することになりました。
願いをとどけてもらうという祈りを、色んな形でつむいできた民族の「古代九州の秘宝展」を鑑賞しながら、連綿と続く幸せへの祈りを肌で感じていました。


ほととぎす紅葉が美しく色づくための穏やかな季節の移り変わりの変化は、なぜか今年はなく、一気に寒さがやってきて、そしてまた、暖かくなったり・・・・・
今年の庭は植物が悲惨です。美しかったニシキギの紅葉の後、おおかたの花や木は枯れて、冬に入っています。

そんな中で、小さなホトトギスが一輪八枚の花びらをつけていました。
なぜか豪華で少し変だと思っていましたが、よく見ると六枚のはずの花びらはたった一輪だけ八枚になっていました。
 この秋、私のうえに何かが舞い降りたのかも知れません。
| shu-ka | - | 12:15 | - | - |
衝撃的な出会いを・・・
関心が・・・真っ赤な夕日を眺めながら、長い人生でのはじめての経験に心を揺さぶられた一日を振り返っていました。
 里山の夕暮れは早く、仕事を終えて家路につく頃の、巨大な夕日の色と同じ真っ赤な頭の野鳥の姿が重なって、何だか現実ではなかったような今日一日の夢のような出来事を考えていました。

 紅葉が始まった里山の、隠れ家のようなレストランに花を活けに通って一年近く、恒例の野の花を摘みにスタッフの一人と出かけた山道で、思いがけない魂の出会いがありました。

 山道脇の茂みに咲く野紺菊を摘んでいると、直ぐそばの高台の林の中でカサカサと音がするので、すわ猪か鹿かと身構えて立ちすくんだのですが、数メートル先の木洩れ日の中に鳥の影が見えたのです。
 一瞬、気配に立ち止まった鳥は、遠目にも尾の長い山鳥であることが確認できて、共にたじろいだのですが、じっとこちらを眺めて動かずにいます。
思わず、「こちらにいらっしゃい」と声をかけていました。

 何度もこちらに来てと言ううちに、何と少しずつ近づいてくるのです。野生の雉ククククとノドを鳴らしながら枯れ葉をくわえては落とし、そんな動作を繰り返しながらじっとこちらを見ては少しずつ近づきます。「いい子ね、もっと来て」と言うと、ほんとに近づいてきます。

美しい鳥は、長い尾をもつ雉のようです。なにせ野生の鳥を身近で見たことなどなく、まして山の中で、魔法のように傍にやってくるなど思いの外で、ただ魂が触れ合うように言葉をかけていました。
話してもいい?手に届きそうなところまでやってきた鳥は、目の覚めるような紅い頭で、まん丸な目をしてこちらを見つめながら時おり枯葉をくわえては落とし、そんな動作を繰り返しながらノドを鳴らしています。
 何の警戒もせず、何かを語りかけるような、そんな目をして見つめています。

 夢のような時間は瞬く間に過ぎて、「来てくれてありがとう。又会いに来るから。さようなら」というと少しずつ林の奥に消えてゆくのです。
手にしたカメラには、たくさんの鳥の姿がありました。
警戒もせずにシャッターの音にも驚かずに、いわれるままに近づいてきた野性の鳥は、本当に鳥であったのでしょうか。スタッフも夢のような出来事だったとただ驚いていました。
 
 巨大な真っ赤な夕日があっという間に海に落ちて、幻想的な出来事を、その残照のように染めていました。
| shu-ka | - | 23:20 | - | - |
神秘の色
メタセコイアニシキギ

 過日、初めての登山に挑みました。
快晴の日曜日、二人のベテランの誘導を受けて、緑の色に染まりながら、沢沿いに神秘の森を抜けて大きく息をしながらの登山でした。
とりわけ美しく、いのちがよみがえるような思いをしたのは、幽玄のメタセコイアの森でした。
連綿と続くいのちの連鎖を思わせる高く大きな幹は、遠く遥かな声が聞こえるような、そんな思いを抱かせて聳え、このうえもない静寂に包まれて涙が出そうになりました。

 久しくこういう思いをしなかったように思え、友人に深く感謝しながら、決して忘れることが出来ないようなそんな思いを抱きながら、清流の音に耳を傾け、鳥の声に癒されながら、柔らかい杉林を通り感動の雑木林を抜けて明るい中腹の峠で折り返したのでした。
「今日はここまで」初登山を気遣ってのベテランのあたたかさに感謝しながら、何度でも来たいと思ったオゾンの森は、深く心に残りました。

 朝夕の冷え込みを感じるようになって、北から紅葉の便りが届いています。
わが家のニシキギも真っ赤に色づいて、少しずつ散り始めました。
ひと昔もまえに大きなプランターに植えたもので、毎年真っ赤に染まります。
やがて、少しの風に散り始めると秋は深まります。

 繰り返される季節の移ろいです。
| shu-ka | - | 22:53 | - | - |
優しい時をかなえて・・・・
十五夜

 「たくさんの芒をつみました。驚くほどの数です」「何本取ったの?」「40本くらいだと思います」
満月の宴に、たくさんの芒を樽に活けて月見の宴が開かれたと知り合いの若い女性は笑って報告してきました。
自信をもって人生の佳境に入ってきた男性たちは、満月の明るい光を肴に酒を酌み交わすのだと言って別れました。
十五夜お月さんは、一人ぽっちではなかったようです。
前日までの雨が見事に上がって、休日の宴はあちこちで歓声に包まれたようです。

 わが国の代表者も、ピエロのような姿で浮かれたファーストレディーと歓声に包まれて、ソレハソレデアカルクテイイノカモシレナイケレド・・・・
一方で、学校にも行けなくて食事もとっていなくてという子供たちがいる事実を、しっかり把握してのパフォーマンスならば、<今度こそ絶対に!!>と息せききって投票所に駆け込んだ意味もあるというものだと思いながら、独り虚空の月を眺めてつぶやいている自分がいたり。

 秋は、思いのほか気温が下がっていますと言う気象予報士の言葉どおりなら、大型台風の到来を前に一気に深まって行くのかも知れません。
清澄な空気と、どこまでも高い空の中に身を置きたいと願いながら煩雑に過ごしている日々、もう2ヶ月もすればお正月なんだという事実。

 ______子供たちに、この時代に、飢えている子供たちに、どうか優しい時間をかなえてください____
| shu-ka | - | 21:50 | - | - |
流されて・・・・・
曙草   先日、互いの時間の調整をして久々に友人と会食をし、夜も更けて帰路につくために交差点で別れ、互いに対角線上に立ちながらタクシーを待っていたのですが、突然携帯が鳴り出し、バッグに放り込んだ携帯電話をあわてて探すのですが、混み合ったバッグの中の手探りでは思うに任せず、あきらめていると、数秒置きに鳴り続けるのでもしやと思って前を見ると、タクシー待ちの友人が高々と光る携帯を振っていて、空に向けて何度も掲げるのです。
 
 何のことか判らず両手を挙げてバッテンをして見せるのですが通じなく、そのうちにタクシーが来て乗り込み、あらためて電話をしてみると、まだつかまらないタクシーを待ちながら月を眺めていると言う。あまりに美しい月に見とれ、タクシーをやり過ごしているのだと言う。鎌のような三日月を知らせたくて、何度も携帯鳴らしたのにと、合理的なアメリカ人にしてはひどくロマンティックな行為に、帰宅したらゆっくり眺めるからとなだめて、早くタクシーを拾うように促したのでした。

 二階のベランダからの月は、新月から生まれたばかりのように細く輝いて、雲ひとつない広い空間に鮮烈な美しさで在りました。友人の感激を共有して、そして何度も謝ったのでした。何と、電話の着信は6回に及んでおり、あらためて共感したかった思いを飲み込んだのでした。  その月も雲の中に隠れて降り続く雨の日が重なり、まるで秋雨の様相を呈して、やがて満月を迎えます。始まったばかりの秋は、蒸し暑さの中で少しずつ色を濃くしています。

 「あけぼの草」という美しい名を持つ山野草が、心待ちにしていた日ようやく手に入りました。センブリの仲間の草は、ほとんど山野に見かけなくなり、優しい風情の地味な姿が消えて久しく、花屋さんに切望していてようやく入手したのでした。同じように山野の草花が好きな友人が、どこにもあったのにと嘆いていました。もうセンブリの姿などどこにもないとも。  選挙権を得て以来四半世紀を経て、初めて思いが届いたはじめの秋、時代が変化を遂げるかも知れない政権交代があって、秋が深まっています。
 ______ 疲労抱えて長いご無沙汰でした。
| shu-ka | - | 11:29 | - | - |
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